子ども向け

恐竜の国での冒険

 

絵本の大きさ タテ21.1cm  ヨコ17.5cm

  • 在庫あり
  • 1~3日

 

 

 

りょうまくん
きょうりゅうのくにをいく
あなたにおくる おはなしのほん

  

                       坂田竜馬 さま
これは あなたのために
とくべつに つくられた おはなしのほんです。

りょうまくん たくましく大きく育ってね!


                      2017913

りょうまくんのことが大好きなママとパパより

りょうまくん 5さい。
ふとんのなかで、ねがえりをうって ゆっくりと
めをあけました。でも、すぐに めをつぶりました。
「まさか! ユニコーンのはずがない!」
りょうまくんは いま みたものが
しんじられなかったのです。
もういちど おそるおそる めをあけてみました。
そのどうぶつは やっぱりいました。
「おはよう、りょうまくん
きょうは きみのねがいごとを きくために
ここに やってきたんだよ」
                                      ユニコーンは ささやきました。
                                      「……えーっと……そうだ!
                         きょうりゅうのこと、もっとしりたいんだけど……」
                               りょうまくんは こたえました。

 

 

「そんなことなら、まかせといて!
これから、きょうりゅうのくにへ
つれていってあげるよ。よういは いい?
さぁ、しっかりつかまって!」
りょうまくんをのせた ユニコーンは、
おおぞらに とびたちました。

りょうまくんとユニコーンが
ついたのは、うつくしいみずうみの ほとりです。
とてもおおきなアパトサウルスが、
「やあ」と こえをかけてきました。
「ぼくのからだは、バスよりおおきいでしょ。
すきなたべものは、みどりの はっぱなんだ」
りょうまくんが なまえをきくと
「ないんだ」
きょうりゅうは かなしそうに こたえました。
「じゃ、なまえをつけてあげる。
ミスター・ビッグってどう?」

「ねえ、みて!
あのやま、ひをふいている!」
りょうまくんは、
みずうみのむこうを ゆびさしました。
「ああ、あれは かざんだよ。
まわりをみてごらん。
きょうりゅうのくにには かざんや ぬまや
ジャングルが、あちこちにあるんだよ」
「ほんと、すごくあついね」
りょうまくんが いいました。

 

そこへ、ステゴザウルスが あらわれました。
「みて! せなかのギザギザ!」
りょうまくんは さけびました。
「あれは ほねのいたで できてるんだ。
ステゴザウルスは あのギザギザで
じぶんのみを まもったり、
あそこから たいようのねつをとりいれて
からだを あたたかくするのさ」
ユニコーンが おしえてくれました。

りょうまくんと ユニコ-ンは、
うすぐらいジャングルへ はいっていきました。
かわったかたちのむしや、いろいろなきょうりゅうが
たくさんいました。
あるきまわっていると、とおくから
ビシャビシャと おおきなおとが きこえてきました。
「あんなに おおきなおとを たてているのは
だれだろう?」
りょうまくん
つきとめたくなりました。

そんなに とおくないところで、
ティエラノサウルスに であいました。
この きょうりゅうは はが おおきくて、
がんじょうなうしろあしで たっていました。
ふといしっぽが からだのささえに なっています。
「あんなに おおきなおとを たてていたのは、
きみだったの!
ちょっとうるさかったから、
ノイジィーっていうなまえを つけてあげる!」と、
りょうまくんは いいました。
「いま こんなことをしているなんて、
                      みんな
                      しんじてもらえるかなぁ……」
                      りょうまくんは おもいました。

きがつくと ユニコーンが ないてました。
「どうしたの?」
りょうまくんが ききました。
「きょうりゅうたちには
なまえをつけてあげたのに、
ぼくには つけてくれないんだもん」
ユニコーンは しょんぼりしています。
「ごめん、ごめん。
そうだ エーリエルなんて どう?」
りょうまくんが いうと
「いいね!」
                      ユニコーンが にっこりわらいました。

とつぜん、ねことおなじくらいの おおきさの
コンプソグネイサスが
りょうまくんたちの よこを
かけぬけながら さけびました。
「ぼくに ついてきて! いいもの みせてあげる」
「はやくはしれるから、
ライトニングって よんでもいいかい?」
と、りょうまくんは いいながら
エーリエルと いっしょに すごいスピードで
ライトニングのあとを おっていきました。

 

やすみなく どんどん はしっていくと、
ごつごつしたいわが そそりたっていました。
ライトニングが がけのうえのすを
みせてくれました。
なかには テルーダクティルスのこどもが
3びき いました。
「だれの こども なのかなぁ?」
りょうまくんは おもいました。

「わたしだよ」というこえが、そらから きこえて
テルーダクティルスが すがたを あらわしました。
りょうまくん
そらをとべるトカゲが いるなんて
おもっても みませんでした。
「デッキーという なまえにきめた!」と、
りょうまくんは おもいました。
デッキーが すに おりてきました。
エーリエルが デッキーと
なにか はなしを しています。

エーリエルが りょうまくん
「そろそろ いえに かえるじかんだよ」と、
いいました。
りょうまくん、エーリエル そして
デルーダクティルスは きょうりゅうのくにを
みおろしながら、うつくしいみずうみまで
まいもどってきました。
「なにが あるんだろう?」
きょうりゅうたちが テープやふうせんで きしべを
かざりつけています。
「なにが はじまるの?」
                     りょうまくんが きいても、
                       エーリエルは こたえてくれません。

ちじょうに おりたつと、
ペントセレープスが あいさつに やってきました。
りょうまくんが すばやく かぞえると、
ペントセレープスのあたまには つのが 5ほん。
「なまえは ペンティーだ!」
りょうまくんは きめました。
「わたしと いっしょに きてください。
あなたを びっくりさせることが あるんです」
ペンティーは いいました。

きょうりゅうたちが おおきなケーキを
とりかこんで います。
「だれのケーキなの?」
りょうまくん、きみのだよ!」
きょうりゅうたちが こえをそろえて いいました。
エーリエルと きょうりゅうたちは、
りょうまくん
いえに かえるじかんに なったことを
しっていたのです。
だから みんなは りょうまくん
じぶんたちの くにで すごした
                       きょうのことを おぼえていてほしくて
                        パーティーを することにしたのでした。

パーティーが おわると
ティエラノサウルスのノイジーが いいました。
りょうまくん ざんねんだけど
もうながさきに かえるじかんだよ」
りょうまくんは、まだかえりたくありません。
でも みんな
しんぱいするし、
みんなに きょうりゅうの くにでの ぼうけんを
はなしたくて たまりませんでした。

りょうまくんを いえまで
おくってくれたエーリエルが、いいました。
「きみと いっしょで ぼくも たのしかったよ」
りょうまくんの へやに
もらったケーキが ひとつと、
ともだちになったきょうりゅうたちの
サインのはいった カードが ありました。
「このケーキをみんなといっしょに たべて、
この ぼうけんの はなしを するね。
さよなら エーリエル。
ぼくの ねがいを きいてくれて
                                            ほんとうに ありがとう」

 

 

 

りょうまくん
ユニコーンにあったら おねがいしたいこと

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