昨夜は、全くの予定外で、思いがけず映画館にて「風立ちぬ」を観る流れとなりました。
感想は「しみじみと観てよかったと思える映画」でした。
恥ずかしながら、映画を観るまで、ストーリーが実在の人物・堀越二郎の半生と、堀辰夫の「風立ちぬ」が融合していることを知りませんでした。
特に胸に響いた点は、大きく2つ。
一つは、飛行機の設計技師となった堀越二郎の志の高さ。
彼の幼少期からの飛行機に対する憧れ、夢、努力、挫折と成功が、淡々とした物語の流れの中に丁寧に描かれています。
二つめは、結核を患いながらも、懸命に病と闘い、二郎へ心から想いを寄せる妻の菜穂子のけなげさ。
菜穂子が山の病院を抜け出して二郎に会いに行き、駅で二人が再会するところがあるのですが、涙が出ましたね。
通信手段、交通手段が、今とは比べ物にならない時代背景の中だからこそ、菜穂子と二郎の心が一層美しかった。
今、そのシーンを振り返っても涙がこみ上げます。
ストーリーの中で、航空機設計の技術は、時代とともに格段に向上していくのですが、医学の進歩は結核を治してあげることができないまま、妻の菜穂子は亡くなります(観ている人に「そう感じ取ってね」的な亡くなり方です)
大きな夢の実現を手に入れると同時に、最愛の人を失う悲しさが、なんとも儚く「風立ちぬ」というタイトルにぴたっとはまっていました。
大人の映画。
大人と言っても、40代過ぎないと難しいかな。
観てよかった!
※掲載の画像は、全て公式HPより転載。
【このブログ記事を読んでくださった皆様へ】
①「九州北部豪雨災害による被災者支援等について」
②「がんばろい八女」復興支援Tシャツ
TEL(0943)23-3959
③「東日本大震災・義援金受付」日本赤十字社の窓口のURL
コメントをお書きください
smr2030 (水曜日, 18 9月 2013 21:37)
私もこの映画は是非とも見たいです。かっての日本軍が世界に誇った零式戦闘機の性能は神話になっています。当時の米軍は「ゼロ戦と一対一では戦うな!必ず三機で対抗せよ」 でした。こうした戦闘機を軍命で作った日本人は凄いの一言です。ライト兄弟が空を飛んでから100年位しか経過していませんが、飛行機の技術革新は目を見張るものがあります。それに較べて医学の進歩具合は飛行機には遥かに及ばないと思います。いずれにしても日本人の技術は凄い。この技術で医学も更なる進歩を遂げることを願うばかりです。日本人万歳!!。
株式会社ダブルレインボー (木曜日, 19 9月 2013 07:46)
smr2030様
「風立ちぬ」は、その時代に生きていなかった私でも、観ていて「あぁ、こういう時代だったんだろうなぁ」と感じられる、しみじみと奥深いストーリーでした。
主人と息子は「マンオブスティール」を観て、私と娘は、たまたま同じ時間帯にあっていた「風立ちぬ」を観ることになったのですが、結果として、観て良かった!そう思える映画でした。