子ども向け

せんりくんに おくる
せかいで たった いっさつの えほん
せんりくん、
これからも元気に大きくそだってね
2017年10月6日
せんりくんのことが大好きなママとパパより

阿蘇野千里くんの すむ ほしが
いつまでも うつくしく ありますように
地球は
ごちそう

わたしたちの すんでいる ちきゅうには
ごちそうが たくさん。
せんりくんの くらしている
あそむらにも、
みんなの まわりにも、
たくさんの どうぶつの うえにも、
そらを とぶ とりたちにも、
つちの なかの むしたちにも。
きたにも みなみにも、
ひがしから ずうっと にしにも。
ちきゅうは ごちそう そのもの。

ちきゅうの ごちそう、
それは たいようの あふれる ひかり。
ひかりの つぶ かがやきながら
せんりくんに まいおりて、

せんりくん
きらきらつぶつぶ たっぷり たべて
からだの なかから げんき こぼれる。

もっと ちきゅうの ごちそう、
それは うみ。
うみの ゆらゆら おと リズム、
あおさ ひろさ どーんと おおきさ。
せんりくん みんな のみほして
きもち ぴかぴかに なっていく。

まだ ちきゅうの ごちそう、
それは だいち。
ふっくら つちの あたたかさ。
びっしり つづく たくましさ。
ずしんと ふかく あつみが あって。
せんりくん じっくり あじわうと
つよい ちから あふれだす。

つぎの ごちそう
それは くもと あめ。
つめたい みずの うるおいが
からだじゅうに ひろがって、
ふわふわ くもが
むね いっぱいを くすぐると、
せんりくん つやつや すきとおって ゆく。

まだまだ ごちそう、
それは き き き。
みどり きみどり ふかい あお、
まるい さんかく とげとげ ぎざぎざ。
せんりくん ぱりぱり ほおばると
みどりの かおりで みたされる。

さらに ごちそう、
それは いしと きのみと はな はな はな。
じかんを かけて つくられた
まるい かたち、ふしぎな かさなり、うつくしい いろ。
せんりくん つい てに とって
さわった かんじ しりたくなるね。

うれしいね、たくさんの ごちそう。
すごいね、ちきゅう。
でも・・・
こんなに いっぱい ごちそうに なって、
せんりくんも
みんなも、
ちきゅうの みんなが たべて たべて、
ちきゅうは
なくならないかな?
いたくないかな?
ないてないかな?

ひとりひとりが
せんりくんも
みんなも、
ちきゅうを たいせつに する きもちを
わすれなければ いいのかな?
ごちそうに なった うれしさを
ありがとうの ことばと たいどで
つたえたら どうだろう?

いま 5さいの せんりくんが
ちきゅうに やさしい ことを かんがえたら、
きっと ちきゅうは わらって くれる。
みんな、
みんなの たくさんの おもいが あつまったら、
きっとも
みんな、 ちきゅうは げんきで いられる。
せんりくんも
みんな、
みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。

さあ
だから、
つづきの ごちそう、
ちきゅうの デザートを どうぞ。
ちきゅうの デザート、
それは にじと ゆきと かみなり。
ゴロゴロ びっくり。
つめたさ さっぱり。
きれいに うっとり。で、
せんりくん にじいろに そまって ゆく。

つづきの デザート、
それは つきと ほし。
よぞらに ながれる ほしぼしの メロディー。
ほわんと あかるい つきの しきしゃ。
せんりくん しずかな ひびきに みみ すます。

さて
ちきゅうの のみもの、
かわと たきは いかが。
ながれが つづく ここちよさ。
おとの はしる きもちよさ。
せんりくん くくっと のみながら
やさしさ すうっと かんじてる。

さいごの ごちそう、
それは おおきな おおきな ごちそう、
くうき。
めには みえないけれど
かならず そこで みたして くれる。
ひろく おおきく ふかく
ずっと ずっと ずっと。
せんりくん
ひろく おおきく ふかく
すいこんで
おいしい おいしいと しあわせに なる。

たくさんの ちきゅうの ごちそう。
せんりくんも
みんなも、
わたしたちは かんしゃを こめて、
いただきます。
ありがとう。

裏表紙